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 7年ぶりにカンボジアを再訪し、遺跡を見学した。『アンコールワット』を潤すシェムリアップ川の源流、即ち北に40キロ程度離れた場所、プノンクーレン山のジャングルの中に『アンコールワット』と関係が深い遺跡が存在しています。

 遺跡の名前は『クバル スピアン遺跡』(水中彫刻遺跡)と呼ばれ、『アンコールワット』を12世紀前半に建造したアンコール王朝の「スーリヤヴァルマン2世」が『アンコールワット』建造前に王宮を築いていた場所だそうです。

 

 遺跡は現在シェムリアップ川の川底の岩盤に多数のヒンドゥー教の神々やリンガ、ヨニなどが彫刻され、川の水を聖なるものにする装置として建造された遺構と考えられている。王宮は木造だったらしく、今は現存していない。王はこの場所に水を聖なるものにする装置を造り、やがて下流40キロの場所に30年の歳月をかけて寺院の都『アンコールワット』を建造したのです。

 日本に置き換えると、平安京が出来る前に賀茂川上流に賀茂氏は神社を築きました、そして現在の京都御所あたりに本拠を構えていた訳ですが、それを思い出すとともに、明日香の斎明天皇と関係が深いとされる、酒船石遺跡の水の遺跡を思い出される遺跡でした。

 今回のツアーで私は7キロもトレッキングし、右脚親指根元に通風発作を起こしてしまいました。脱水症状だったそうです。気温38度、湿度不明の厳しいジャングルの遺跡探訪でした。最近まで未公開は、ポルポトの拠点であった事や、地雷がまだ埋まっている危険性があるので公開まで時間が経過したそうです。現在は、ちゃんとしたルートを歩けば大丈夫だそうです。

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 シェムリアップから車で1時間程度北に走れば遺跡の入口に到着、そこから山道を登ること1500㍍で遺跡に到着です。途中は巨大な磐座が存在しています、写真はキノコ岩とよばれているそうです。

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 遺跡に到着です、此処からが王宮が存在した場所です。今は乾期ですから、水の量が少ないです。この水がアンコールワットを潤しているのです。

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 今は乾期、水の量が少ないので川底の彫刻が良く見えます、ヒンドゥーの神ではないでしょうか。

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 右側の中央部の像が削り盗掘されています。

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 右は象の頭に似ているので、シバ神の息子のガネーシャ(歓喜天)ではないでしょうか。

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 これは牛だと考えると、ナンディン(牛)に乗るのはシバ神と妻のバールヴァティーと推測できますね。

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 河床を見てください、埋め尽くされた千躰リンガです。リンガで埋め尽くされているではないでしょうか。こんな光景は初めて観ました。

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 無数のリンガに囲まれた場所に聖なる空間がありますね、ヨニに囲まれた中に5個のリンガがあります。よく観ると、この形は『アンコールワット』の構造を示しています。回廊に囲まれた中に5本の塔が建っていますよね。此処に既に『アンコールワット』のプロトが産まれていたんです。

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 私が今まで見かけたものは、ヨニの中に1本のリンガが聳え、それに水をかけるとヨニが受け止め鉤口のような部分から聖なる水となり流れ出す装置でした。それを、此処では湧く水を自動的に聖なる水とする装置として建造されています。
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 これはヒンドゥーの重要な3神体を彫刻していると推測されます。右端は牛のナンディンの乗るシバ神。左端は4本の腕を持つブラフマー神(梵天)中央に彫像されているのはヴィシュヌ神だと思います。即ち、この時代中央に描かれたヴィシュヌ神が一番重要だったのではないでしょうか。

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 遠景

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 ブラフマー神

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 ヴィシュヌ神

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 シバ神

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 これは綺麗に保存されています、ヴィシュヌ神ですね。頭部背後には蛇神シェーシャ(竜王アナンタ)が彫刻されています。

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 河床に巨大なリンガ

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 4本の腕と4面の顔、ブラフマー神が綺麗に残っています。ヨニの中に9本のリンガ構造も構想されていた事がわかります。

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こんな可愛い鳥とジャングルで出会えました。

 参考 ベトナム縦断1800キロの旅(21) 中部編 ホイアン、ミーソン遺跡(4)

 参考 明日香紀行(2) 石像物の謎を巡るの段(猿石編)

 参考 明日香紀行(3) 石像物の謎を巡るの段(酒船石遺跡編)

  参考 カンボジア紀行(7年前の紀行)

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世界中を旅する歴史好きライターのレポート。世界遺産、自然遺産から日本の考古学にも触れます。邪馬台国関連情報もチェックできます。

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  • インデイ筒井インデイ筒井
    世界中の遺跡や不思議な場所を探訪し人間の歴史の根底を探し求め、流離う好古旅行家。
  • 浅茅原竹毘古浅茅原竹毘古
    京都府宇治市在住の、古代史を趣味にしている大学教授です。趣味がこうじてライフワークになりそうです。

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