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 承前 古代出雲紀行(22) 美保神社(2014年5月14日)

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 出雲町揖屋にイザナミを祀る『揖夜神社』がありますが、その近くに古事記に登場する『黄泉比良坂(よもつひらさか)』が存在しています。驚きでした、本当に出雲は神話の世界が現代の地上に存在している。

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 『古事記』によれば、日本列島を作ったイザナミは火の子供を産み亡くなります、現在の安来市伯太町の比婆山に埋葬されました。この場所は平賀(ひらか)地区と呼ばれるので、比良坂のさが抜け平賀となったと推測されている。

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 『古事記』によれば、夫のイザナギは亡くなった妻のイザナミに再会したく、黄泉国(あのよ)に来るのですが、観てはいけないという亡き妻の約束を守らず妻の変わり果てた哀れな姿を見てしまいました。そして、恐れおののき黄泉国からこの世に逃げ帰ろうとするのです、あの世とこの世の境界を『黄泉比良坂』と呼ばれています。

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 何処までも、亡霊に追いかけられるのですが、桃の実を投げる事で助かります、そして岩で境界を閉じたのです。そして、池で禊をし、目からアマテラス、ツキヨミが生まれ鼻からスサノオが生まれたことになっています。従い、この場所は神話の世界では、とても大事な場所といえます。

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 もう一つ、神話の世界があります、大国主が黄泉国でスサノオに随分と苛められるのですが、妻のスセリヒメとともにあの世からこの世に逃げ帰る坂も登場します、伊賦夜坂(いふやさか)と呼ばれ、黄泉比良坂と同じだと考えられています。76

 これ等は古事記の世界ですが、日本書紀ではイザナミは紀伊の熊野の有馬村に埋葬されたと書かれています。ともあれ、この神話は私の考えでは6世紀頃に誕生した神話ではないかと思います。5世紀の頃までは竪穴式に墓が作られいたのですが、6世紀の頃に横穴式石室が出現し、長い羨道の先に玄室が存在し遺体を置きました。何人でも埋葬可能ですし、何回でもおまいり出来るので、イザナギが蛆の湧く遺体を見たのは横穴式墳墓ではないかと推測されます。

 そして、桃の霊力ですが、桃太郎の話でもそうですが、桃の実は邪気を祓う霊力が存在すると信じられていました。最近の話題では奈良の纏向遺跡の大型建物跡が発見された近くでも桃の実が確か2千個以上穴から出土し祭祀に桃を使用したあと遺棄されたと推測されています。

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    世界中の遺跡や不思議な場所を探訪し人間の歴史の根底を探し求め、流離う好古旅行家。
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    京都府宇治市在住の、古代史を趣味にしている大学教授です。趣味がこうじてライフワークになりそうです。

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