夕闇に包まれるプノン・バケン寺院です。此処はアンコール・ワットの西にある小高い山の上であり夕日が沈む風景を楽しむ事が出来る。
ヤショヴァルマン1世(889~910)が建造した寺院であり、5層の基壇の最上階に5つの祠堂を持つ、所謂、アンコール・ワットが手本とした寺院建築でした。そういう意味では須弥山を意識した尖塔様式は此処に原型があると言える。
山を登るのが面倒な人には、麓で象さんのタクシーが待ち構えています。思いのほか座席の位置は高いので怖いかもしれませんよ。一度も象に乗った経験の無い人であれば、一度は試乗してみるのも楽しいと思います。隣の国のアユタヤでも遺跡巡りを象さんのタクシーで見学出来ます。
自分の足で歩けば10分程度で登る事が出来ます。アンコールの大平野を眺めながら山を巻くようにして登ります。
さて、象軍団の事について少し触れます。西洋ではハンニバルがアフリカ象を利用した軍団を持った事は有名ですね。インド、東南アジアではアジア象を利用した軍団が有名です。
昔、象は重要な戦闘用の乗り物でした、クメールとチャンパが戦った時とかシャムと戦った時はこの象軍団が重要な兵器となりました。象の足元を守る兵が象とともに戦場に突入し、士官は象の上から槍を投げ相手を殺戮した。
この日は生憎、天気が悪く夕日を眺める事は出来ませんでした。しかし、沢山の人々が山の頂上のプノン・バケン遺跡に集まり何時までも夕闇に包まれるアンコールの遺跡群とジャングルを眺めている光景が印象的でした。
夕日が沈む光景です。残念ながら天気が悪いですね、しかし、雰囲気は伝わると思います。
BY: Indie Jo
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