アンコール・ワットに朝日が昇る瞬間です。春分、秋分の日には中央祠堂から昇るそうですが、この日は5月末でしたので、朝日はジャングルから昇りました。学生時代はワンゲル部でしたので、アルプスの山の上で朝日が昇るのをよく眺めていたが、下界で日の出を観るのは珍しい経験です。
大勢の観光客が早朝の暗い中集まり始め、日の出を待っていました。動物達も人間も大昔からこのように太陽が昇り始めてから、活動を開始し、陽が沈むと睡眠をとるという生活をしてきたのですね。太陽というものが如何に大事なものであるか、遺伝子が覚えているのではないでしょうか。理屈ではないようですね。
しかし、永遠という世界は存在しない、インドシナ半島を殆ど制圧し繁栄を築いたアンコール王朝も終焉を迎える時が来たのだ。巨大な海に浮かぶ須弥山の山のようなアンコール・ワットも忘れ去られ密林に戻ってしまった。人間は一番偉いようで、偉くないという事を考えさせてくれるのもアンコール・ワットの不思議な魅力かも知れない。
By: Indie Jo
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