正面の門(西塔門)より300メータ程度、参道を歩くと、右手に経蔵、左手に聖池があります。この聖池から本殿を眺めると5本の塔を観る事が出来ます。この池は沐浴の為のものだと思います。訪問時は乾季でしたので、水の量が少ないですが雨季ではこの聖池に綺麗に5本の塔の本殿が映るそうです。
アンコール・ワットは不思議で正門とか表参道から本殿を眺めても3本の塔しか観る事は出来ません。中央の塔は何処からでも観えますが、4本の塔は2本づつ重なり後が観えない、従い合計3本の塔しか観えないのです。
この写真は正門(西塔門)から表参道と本殿を眺めたものですが、3本の塔しか観えませんね。
近代の内戦時にポルポトは国旗として三基のアンコール・ワットを掲げた、しかし、現在のカンプチア人民共和国の国旗は五基のアンコール・ワットの図案が採用されている。これは、今でもカンボジア人にとり大事な問題であると、『アンコール・ワットへの道』の著者、小倉貞男氏は述べておられます。
苦難の道を歩いたカンボジア、中国・ベトナムとの複雑な関係の歴史は調べれば調べる程に胸が詰まる。
内戦時代はこの場所がポルポトの拠点となりました、彼らは仏像や重要な文化遺産を破壊した。同時に、対立した政権もこの場所を砲撃し沢山の文化財が破壊された。
この表参道の両脇も田圃として利用されていたそうです。1980年出版された、写真集を眺めていると内戦の傷が痛々しい。しかし、今は世界中の国々が支援の手を差し伸べている。
By: Indie Jo
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