バイヨン寺院の本殿には四面に観音菩薩の顔を持つ堂塔が幾つも聳え、合計49体の観音様が四方八方に微笑みを向けられています。ジャヤバルマン7世は仏教に帰依しアンコールワットの北の地に大乗仏教の寺院、バイヨン寺院を建設した。高さ42メータの中央本殿を2つの回廊と33の尖塔群が重なりながら取り囲んでいます。
観音様のお顔は『シュメールの微笑み』と呼ばれています。高校時代に美術史を選択しましたが、その時に教えてもらったアルカイックスマイルを思い出しました。私が一番大好きな太秦の広隆寺の弥勒菩薩の微笑みや、モナリザの微笑みに通じているように思います。
観音様と言うと法隆寺の百済観音、救世観音を思い出します。救世観音は秘仏とされ明治時代にフェノロサが開くまでは夢殿の本尊として人の目には触れる事が無かった。飛鳥時代には既に日本にも観音信仰が伝わっていたのです。
高い堂塔の上から観音様が四方八方に微笑みを放ち、多くの国々の人々にも幸せを贈る意味があるように感じました。
参考 バイヨン寺院写真集
By: Indie Jo
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