メンカウラー王のピラミッドです。クフ王の孫にあたりますが、この頃には財政上父のカフラー王や爺ちゃんのクフ王のような巨大なピラミッドを建造できなかったと思われます。従い、クフ王の時代にヘムオンがグランドデザインした設計図通りではなく底辺の長さは半分、高さも半分程度となりました。
正確には、基底部の一辺の長さ108.5メータ、創建時の高さ66.5メータ(現在は62メータ)、傾斜角51度であり辺の長さ、高さ半分で全体で1/8程度の規模になりました。
写真を見ていただければ判りますが、底辺の南北辺を二倍に北に延ばし、東西の底辺を西に倍に伸ばすと三つのピラミッドが綺麗に直線上に並ぶ事がお判りかと思います。クフ王の時代にヘムオンはそのように設計したのですね。しかし、メンカウラー王は財政問題から自ら小さなピラミッドを築く道を選択した、偉いファラオーだったのです。
このメンカウラー王のピラミッドが小さい事とクフ王、カフラー王のピラミッドの中心軸線が振れる事からオリオン星の三つ星配置を考えたピラミッドのの配置ではないかという説があります。ナイル川が天の川と考えるのです。その根拠は、クフ王時代にアル=ギーザの全てのピラミッドを設計した、ヘムオンが『星辰信仰』の家系の人間だからだというのです。確かに、アル=ギーザのピラミッド群は入り口は北側に作られています。しかし、『太陽信仰』と何とか折り合いをつける事を沢山していますね。
ロマンに満ちた説ではあるが、やはり財政難に軍配があがるのではないでしょうか。
By: Indie Jo
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