カフラー王のピラミッドです。頂部の外装石がよく残っており建造時の面影を偲ぶ事が出来ます。基底部一辺の長さが215.5メータ、創建時の高さは144メータ(現在は141メータ)と大ピラミッド(クフ王のピラミッド)に匹敵し現存では高さは最大のピラミッドです。
傾斜角が53度10分と大ピラミッドよりも急傾斜に作られています。北側に二カ所の入り口が発見されています。一つは地上11メータの高さですが、内部構造はクフ王のピラミッドとは全く異なり、玄室は地表のレベルに設けられています。
カフラーという意味は『太陽神が現れる』という意味だそうで、勿論クフ王の息子です。ピラミッドは父の規模より少し小さめですが、台地の標高が高い為に父のピラミッドよりは大きく高く見えます、うまくやりましたね。
カフラー王のピラミッドの東側(太陽が昇る方向)に近接して上神殿が設けられています。しかし、参道が真東では無く南に30度振っていますね、そして、大スフィンクスの前に設けられている大スフィンクス神殿の隣に設置した河岸神殿に繋がっています。あたかも、大スフィンクス神殿と河岸神殿が一体となっているような錯覚になります。
拡大写真を見るとよく判りますね。大スフィンクス神殿はピラミッドが建造される前から存在していた、だから参道も曲げねばならなかった、その証拠の一つだそうです。
河岸神殿はピラミッドを建造するときに港だったのです、日本風に言うと修羅(大きな木で作られた石を載せる橇の事です)に乗せられた切石が船で運ばれここで降ろされた。そして、橇でピラミッドの建設現場の近くの上神殿を建設する場所まで運ばれ最終加工をされ積み上げられた。残った石で上神殿や河岸神殿を建造したのだ。
最近、テレビでピラミッド建造をどのようにして建設したかの新しい説が紹介されていましたね、ピラミッドの縁に沿い道を作り石を運んでは積み上げる方法を映像で紹介していました。興味のある説だと思いました。
By: Indie Jo
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