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 クフ王のピラミッドです、観光客は盗掘穴から中に入る事が出来ます。正式な入り口は少し上に見えていますね。クフ王に設計を任されたヘムオン(父はダハシュールのピラミッドを建設した『星辰信仰』の人)はピラミッドの入り口を北極星信仰である北側に入り口を設定した。

 基底部の一辺の長さが230メータ、創建時の高さが146.5メータ(現在は136メータ)、傾斜角51度50分です。入り口は中心線より約7.3メータも東に寄っているのが謎だ。ヘムオンの父が設計したダハシュールの『赤ピラミッド』でも約4メータ中心からずれているので、何らかの意味があると考えられてるが未だ謎のままである。

 大ピラミッドの内部には、『地下の間』、『王妃の間』、『王の間』の埋葬施設があります。私も内部に入り、『王の間』まで登って行きましたが、狭い階段から突然に天井の高さ8メータの大回廊に出合った時は驚きました。何故このような巨大な空間を無理に作ったのかは未だ謎だそうです。謎が多いのですね。

実は北側の入り口だけでなく、東側にも太陽神ラーと王の魂がピラミッドに入る事が出来る入り口があるそうです。確かではないが、私が『王の間』に登った時に観た東側の小さな四角形のダクトのような穴を見つけましたが、それがピラミッドの外まで繋がっているのかも知れない。私は酸素不足なのか閉所恐怖症なのか、気分が悪くなり急いで狭い通路を降りました。

 吉村作治さんの話では、このピラミッドの主と建設された時期が判明したのは、偶然に重量軽減の間で発見された落書きが根拠だそうです。『クフ王の良き仲間たち』、『クフ王治世17年』という落書きから、ピラミッドの2/3まで完成した場所での位置関係から建設時期を推論されたそうです。面白い話ですね。

                                 By: Indie Jo

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    世界中の遺跡や不思議な場所を探訪し人間の歴史の根底を探し求め、流離う好古旅行家。
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    京都府宇治市在住の、古代史を趣味にしている大学教授です。趣味がこうじてライフワークになりそうです。

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