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  大スフィンクスです、元々の名前は『シェプス アンク』=シェプスは姿・形 アンクは復活再生の神様という意味で太陽が沙漠に沈む時の太陽の神様だそうです。日中の太陽の神はラーと呼ばれていたと思います。

 スフィンクスは別にピラミッドを守る神さんでは無く、単独の太陽神なんですね。クフ王がアル=ギーザの台地にピラミッドを建設する前から存在していたのではないかという意見を吉村作治氏は述べておられます。クフ王が設計した3大ピラミッドとこのスフィンクスには特別な聖なる直角三角形の関係が存在するそうです。

Photo  スフィンクスからクフ王へのピラミッドに向かう線とメンカウラー王のピラミッドに向かう線が90度で交わりクフ王、カウラー王、メンカウラー王を結ぶ線(これは聖なる太陽の道で太陽神が通過する道であり太陽神の聖地であるヘリオポリスに通じる道である)で直角三角形を形成しているという。(メンカウラー王のピラミッドも本来はクフ王やカウラー王と同じ規模のピラミッドを建設する計画だったそうですが、経済的な理由で底辺の長さが1/2に縮小され全体で1/8の規模になった。

 吉村氏の話ではクフ王の時代はこの直角三角計の領域は聖なる領域とされ、墳墓の建設も禁止されていたという。日本風でいうと結界を結んでいたのですね。

 何故直角三角形が聖なる図形であるか、自分なりに考えてみた。それは、ピラミッドを建設する時に直角三角形の相似形の定理が関係しているのではないかと思います。太陽神ラーが日中にある位置にある時、棒を立てれば棒の高さと影の長さの比は巨大な建物でもその影の長さを計測すれば高さが判る。

 現在では角度αが判ればTanα=高さ/底辺の三角関数で簡単に電卓で計算出来ますね。当時のこのピラミッドを設計したヘムオン(お父さんはダハシュールのピラミッドを設計した)が知識があったか判りません。しかし、直角三角形の原理は知っていたと思います。

 さて、話題は変わりますがこのスフィンクス、顔は人間身体はライオンの神様ですが、その後ギリシャ方面に伝わり、身体はライオンで頭は鷲で翼を持つグリフィンになり、シルクロードを経由して狛犬になりました。狛犬のルーツはこのスフィンクスなんですね。

                              By: Indie Jo

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    世界中の遺跡や不思議な場所を探訪し人間の歴史の根底を探し求め、流離う好古旅行家。
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    京都府宇治市在住の、古代史を趣味にしている大学教授です。趣味がこうじてライフワークになりそうです。

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